クオンツファンド理論を理解するにあたって、忘れてはならない大前提について書いてみたいと思います。
クオンツファンド理論で忘れてはならない大前提−−−
それは、十分な銘柄分散です。
例えば、クオンツファンド理論において、「低PER銘柄は高PER銘柄よりも、高いリターンが得られる」という結論が得られたとします。(いわゆる「PER効果」。)
クオンツファンド理論における低PER銘柄(高PER銘柄)というのは、「PERの数値が低い(高い)銘柄を、数十から数百まとめた銘柄グループ」のことです。当たり前ですが、同じ低PER銘柄でも、良い銘柄もあれば悪い銘柄もあります。高PER銘柄についても同様のことがいえます。したがって、個別銘柄ベースで見ると、リターンも大きく異なります。
しかし、これらの低PER銘柄(高PER銘柄)を数十から数百まとめて均等に投資したときのリターンを考えれば、平均的に良い(悪い)結果が得られるというのがクオンツファンド理論における結論なのです。
以上のことから、クオンツファンド理論における結論というのは、十分な銘柄分散を行った場合の統計的な結果であるということを忘れてはいけません。
そこで気をつけなければならないのは、クオンツファンド理論というのは、個別銘柄ベースでみたとき、低PER銘柄への投資が全て成功することを保証するものではないし、高PER銘柄への投資が全て失敗することを保証するものでもないということです。
したがって、クオンツファンド理論における低PER効果を上手く利用するためには、低PER銘柄を1〜2銘柄保有してもダメなのです。これは、他の定量指標についても同様です。
以上のことを踏まえた上で、クオンツファンド理論をご覧頂きたいと思います。