先ほどはチャートフォリオによる業種分類について説明しましたので、次にCD-ROM版四季報による業種分類について説明します。
引き続き、ドラッグストア業界を例に説明します。【CD-ROM版四季報による定量指標比較】
チャートフォリオからドラッグストアの銘柄リストを抽出してCSVファイルに保存しましたので、それをCD-ROM版四季報にインポートします。
STEP1.CSVファイルから、四季報CD-ROMで使える銘柄グループを作成します。
@CSVファイルをダウンロードします。
ドラッグストア業界の銘柄リスト
dragstore.csv
ACSVファイルを四季報CD-ROMから込みます。
「グループ⇒グループ読み込み⇒ファイル読み込み」の順に選択して、ダウンロードしたCSVファイルを読み込みます。

B銘柄グループを登録して保存します。
「全追加⇒グループ保存」の順に選択します。ここでは、「ドラッグストア」というグループ名で保存します。


STEP2.スクリーニングニング機能を利用して、比較するための定量指標を作る
スクリーニング機能を利用して、定量指標を入力します。ドラッグストア業界に属する銘柄の相対的魅力度を見るために、「割安度」「健全性」「収益性」「成長性」という観点で定量指標を設定します。それらの定量指標を総合的に判断すれば、魅力的な銘柄を見つけるきっかけとなるでしょう。
ここでは、以下の7つの指標について、単独決算のデータを基に同業他社比較することを考えます。
割安度・・・PER、PBR
健全性・・・株主資本比率
収益性・・・売上高経常利益率、ROE
成長性・・・売上高伸び率、経常利益伸び率
すぐに利用できるようにファイルを用意しました。ファイルを保存、CD-ROM版四季報にインポートしてお使いください。
@スクリーニング条件をインポートする最初に、同業他社比較のスクリーニング条件式ファイルをインポートします。

Aスクリーニング条件ファイルを使って、ドラッグストア業界の同業他社比較を行う
「スクリーニング⇒dougyouhikaku⇒表示」の順番で操作します。
ユーザー作成グループの中から、「ドラッグストア」を選択後、「表示」を選択します。
以下のような結果が表示されました。これらの結果から、割安度・健全性・収益性・成長性を総合的に判断して魅力度を比較することになります。
@割安度:
PERで見た場合、サッポロドラッグストアーが最も魅力的だと判断できます。
PBRで見た場合、セガミメディクスが最も魅力的だと判断できます。
A健全性:
株主資本比率で見た場合、セイジョーが最も魅力的だと判断できます。
B収益性
ROEで見た場合、クリエイトSDが最も魅力的だと判断できます。
C成長性
売上高伸び率で見た場合、セイジョーが最も魅力的だと判断できます。
経常利益伸び率で見た場合、ゲンキーが最も魅力的だと判断できます。
【同様他社比較の限界】
上記に挙げた指標は、比較的基礎的な指標が中心ですが、これだけでも、かなり効率的に同業他社内で(定量面で)魅力的と思える銘柄が発掘できるのではないでしょうか?
ただし、以下の3点にはご注意ください。
(1)あくまでも、定量面からみた魅力度です。数字には表れてこないリスク(経営者の質とか)は一切考慮されていません。また、特別利益や特別損失など、一時的な要因で数値が歪んでいる可能性も無視できません。
(2)たとえ、同業他社内で魅力的だと判断しても、その業界自体が魅力がないという可能性も大いにありますので、注意してください。(その業界自体の事業素質が低い、その業界が全体的に衰退気味である、その業界に属する銘柄の株価が割高である、など)。
(3)そもそも、同業他社の分類が適切であるかどうかという話もあります。ドラッグストア業界の場合、他の業態との競争(例えば、ディスカウントストアや調剤薬局)もありますので、それらの銘柄も含めて同業他社比較をしたほうが良いかもしれないという可能性があります。
同業他社比較は、恣意的に業種を分類することによって生じる固有の限界がどうしても生じることだけは避けられません。
とはいえ、全く違う業界に属する銘柄を同じ定量指標で比較するよりはマシです。また、複数の銘柄を一括で見ることができますから、その限界を踏まえた上で利用するのが良いのではないかと思います。