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バークシャーの保険事業について(1)

【バフェットからの手紙 2010年 10ページ目より引用・翻訳】

さて、バークシャーの4つの主要なセクターを見てみましょう。それらは4つの事業は、それぞれ、他とはまったく異なる貸借対照表と損益計算書上の特徴があります。したがって、それらを一緒くたにしてしまうと、分析できなくなります。そのため4つのビジネスを切り離して、これから説明します。これはチャーリーと私が見ている方法でもあります。

保険事業

損害保険会社は先払いで保険料を受取り、後に保険金支払い請求を受けます。

特定の労災補償事故が起こった場合のような極端なケースでは、支払いが数十年も伸びることがあります。

この保険料先払い方式は、我々が“フロート”と呼ぶ多額の現金をバークシャーに保持させることになります。結局、そのお金は後で、他所に行くことになりますが。

一方、我々はバークシャーの利益のためにその一時的な資金であるフロートを投資します。

個々の新規保険契約や支払い請求によりフロートの出入りはありますが、我々の保持するフロートの総額は総受取保険料と関連して非常に安定しています。

その結果、我々のビジネスは成長し、それにしたがってフロートも増えていきます。以下に私たちの保険事業の成長の軌跡を示します。

我々の受取保険料が費用と支払い保険金額の合計を上回っていれば、我々はフロートが生み出す投資収益を保険引き受け利益として計上します。そのような利益が生まれる時、我々は費用負担なしに資金運用を行い、投資収益を得ていることになります。

しかし、悲しいかな、このようなすべての保険会社がこのような幸せな結果を得ようと、激しく競争することによって、損害保険業界で保険引き受け損失を招いてしまうことがあります。

この保険引受損失は、損害保険業界がフロートを保持するために支払わなくてはならないものです。

例えば、ステートファームという国内最大の保険会社は、この10年で7回保険引き受け損失を計上しました。その期間内に集積された保険引受業務に関する損失は200億ドル以上に達しました。

バークシャーでは、8年間連続で保険引受利益を上げ続けており、その期間の利益の合計は170億ドルにのぼっています。私は、全ての年ではありませんが、将来においても大半の年で利益を計上することができると信じています。

我々が、それを成し遂げれば、フロートはコストゼロどころか、それ以上に良いものとなります。

どこかの組織が我々に660億ドルを預けた場合、そのお金を保持するだけで私たちは費用を受け取ることが出来ます。
加えて、コストフリーのその資金を自分たちの利益のために投資させれば、バークシャーは運用収益も稼ぐことが出来るのです。

しかし、損害保険業界全体としては、このようなコストフリーでの資金運用の実現が出来ていないことを、もう一度強調しておきます。

大半の年で、受取保険料は経費と保険金支払い請求をカバーするのに不十分でした。その結果、業界全体としての収益は、何十年もの間、アメリカの全産業の平均にはるかに及びません。

バークシャーには、何人かの素晴らしい経営者がいるからこそ、すばらしい経営成績を残すことができているのです。

皆さんには、既に十分ガイコについてお話ししました。バークシャーの保険事業は、その他に、それぞれが独自のやり方でうまくいっている2つの非常に大きな事業と1つの小さな事業があります。

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