複利効果の数値シミュレーションすることはそれほど難しくありません。むしろ、考えるべきは、数値シミュレーションによって得られた結果の妥当性についてです。すなわち、
という、プランの実行可能性についてです。
| 普通預金(三菱東京UFJ銀行) | 0.1% |
| 日本債券(10年国債) | 1.7% |
| 米国国債(10年国債) | 4.6% |
| J-REIT(時価総額加重平均利回り) | 3.8% |
| 日本 | 10.6% |
| 米国 | 12.3% |
| 欧州 | 12.6% |
将来は過去をそのまま延長したものではありませんので、上記のリターンが保証されるという話ではないのは言うまでもありません。
しかし、上記の数値から一つの目安が得られます。
それは、インカムゲインを重視した安全な運用を心がけるのであれば、期待できる投資リターンはせいぜい年率5%、株式投資でも市場平均並みと考えればせいぜい年率10%程度、ということです。
そして、世界的に有名な大富豪であるウオーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウエイの過去40年間におけるパフォーマンスが年率22%程度だったということも、ここで付け加えておきます。
このような事実から何が言えるでしょうか?以下にまとめてみました。
あなたの目指すべき長期的な投資リターンが、
(1)年率2%以下であれば、株式投資を実践する必要が全くありません。
(2)年率2%〜年率5%であれば、株式投資を実践する必要がほとんどありません。
(3)年率5%〜年率10%であれば、株式投資はある程度必要だとしても、積極的に個別銘柄を分析するような投資手法を採用する必要が殆どありません。
(4)年率10%〜年率30%であれば、株式インデックスだけでそれを達成するのは難しいので、個別銘柄分析を行って超過収益をとりにいく必要があります。
(5)年率30%以上であれば、個別銘柄分析に加えて、トレーディングやレバレッジを活用するなど、相当高いリスクと努力が必要になります。
とはいえ、これはあくまでも長期間にわたってのリターンの話であり、資金量が小さいうちは、より積極的な運用を行うことによって、高い投資リターンを稼ぐことが可能であるということだけは言っておきます。
したがって、バークシャー・ハザウエイの長期的な投資リターンが年率22%だからといって、あなたがそれ以上の投資リターンを達成できるわけがないと言っているわけではないのです。
実際のところ、資金量が小さいうちは、年率10%〜年率30%であれば、割安株投資を行うことで、それほど無茶な投資をしなくてもよいのです。
したがって、割安株投資で目指すべき現実的な投資リターンのひとつの目安は、年率10%〜年率30%ということになるのではないでしょうか?