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複利効果のシミュレーション(3)

最後に考えなければならないのは、数値上のシミュレーションとは違い、実際の投資リターンは毎年一定ではないということです。

相場状況が良い年もあれば悪い年もあります。

仮に、年率20%をベンチマークとした場合、相場状況が良い年は20%など簡単に稼ぐことができますが、いつもそれが達成できるとは限りません。相場状況が悪い年も必ず訪れます。

となると、この年率20%というのは、あくまでも長期的な平均リターン(幾何平均リターン)でなくてはならないということになります。

そこで、大事なのは「致命的な大損をしない」ことです。つまり、難しい相場局面にぶち当たったときに、いかに少ない損失で押さえるかが大切です。

実際、多くの投資家が良かった年に稼ぎ出した投資リターンを、悪かった年に全て吐き出してしまうのです。

(1)例えば、2年連続で年率50%を達成したとしても、その次の年でマイナス50%という結果になってしまったのであれば、3年間で資産はわずか12.5%しか増えません。

(1 + 0.5)×(1 + 0.5)×(1 − 0.5)− 1 = 0.125 ⇒ 12.5%

(2)それよりも、3年連続で年率10%を達成したほうが、3年間で資産を33.1%増やしたということで、結果的には良いのです。

(1 + 0.1)×(1 + 0.1)×(1 + 0.1)− 1 = 0.331 ⇒ 33.1%

上記のような簡単な数値例からも、目標とする投資リターンに見合うリスクだけをとって、長期的な資産形成を目指すことが大切であることが分かります。

「どんな方法でもいいから、儲かる投資手法を知りたいという人は、典型的な負け組投資家である。」

というのは、こうした背景があります。

実際のところ、あなたが割安株投資を採用するかどうかは自由なのです。しかし、どんな投資手法を採用するにしても、勝てる投資家を目指したいならば、投資プランだけはきっちりと考えなければなりません。

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