収益還元法とは何か?ここでは、それについて書いてみます。
収益還元法とは、事業の清算を前提とした場合の企業価値算出方法です。より具体的には、以下のような状況を考えたとき、企業価値はいくらになるかという問題になります。
【事業の継続を前提とした企業価値算出】
ある企業A社が、これから期間限定(3年間)で事業を行うとします。
A社に投資することによって、A社の株主が得る予想収益は以下のとおりです。なお、3年後の予想収益には、事業解散時の残余財産も含まれているとします。
1年後・・・100万円
2年後・・・100万円
3年後・・・600万円
このとき、
「あなたがA社の株主になるためにいくら支払うのが妥当か?」
ということを考えるのが、ここでの課題です。つまり、将来の収益力と企業価値をどう結びついているかを考えます。
この問題に対しては、以下のように考えるのが出発点となります。
(1)3年間で得られると期待できる収益の単純合計は800万円である。だから、A社の株主になるために800万円以上支払うと損をする。
(2)銀行に預けると確実な利子がつくのだから、800万円よりも安い値段でA社の株主にならないとリスクに見合わない。
(3)リスクを取っているのだから、銀行預金よりは高いリターンを期待したい。
それでは、収益還元法においては、具体的にはどのようなプロセスで妥当と思われる価格を算出するのか?
それを、説明したいと思います。