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現在価値と将来価値(2)

現在価値と将来価値の続きです。

先ほどは、もっぱら現在と1年後という期間だけを相手にしていましたが、これが複数期間になっても同じように考えれば良いということを説明します。

【問題3】
あなたはどちらを選択しますか?

(1)今すぐに100万円を受け取る。
(2)2年後に121万円を受け取る。

先ほどと異なるのは、選択肢(2)が、2年後になっているという点です。

2年後ということは、今すぐに100万円を受け取った場合、2年分運用することが出来ますから、それを考慮してどちらが良いかを選択しなければなりません。

結論から言いますと、ここでも、意思決定の分岐点は割引率10%です。そんなに難しい計算ではありません。100万円を年率10%で2年間運用すると121万円になるという計算です。

100万円 × 1.1 × 1,1 = 121万円

ここまでで準備が完了しました。

【問題4】
あなたはどちらを選択しますか?

(1)今すぐに200万円を受け取る。
(2)1年後に110万円、2年後に121万円を受け取る。

選択肢(2)が少し複雑になりましたが、考え方は同じです。

結論から言いますと、これもまた、意思決定の分岐点は割引率10%なのです。2年後に資金がどうなるかを見てみます。

(1)今すぐに200万円を受け取る:

200万円 × 1.1 × 1.1 = 242万円

(2)1年後に110万円、2年後に121万円を受け取る:

110万円 × 1.1 + 121万円 = 242万円
(1年後に受け取る110万円は、年率10%で1年間運用する。)

ここまでの知識を踏まえると、収益還元法を理解することが出来ます。最初に提示していた問題を考えてみましょう。

【問題5】
3期間だけ存続する企業A社の企業価値を考えてみましょう。予想収益は以下のとおりで、割引率は10%とします。

1年後・・・100
2年後・・・100
3年後・・・600

1年後、2年後、3年後の予想収益を、現在価値に引き直せばよいことになります。

100 ÷ 1.1 + 100 ÷ ( 1.1 × 1.1) + 600 ÷ ( 1.1 × 1.1 × 1.1 ) = 624.34

割引率が10%である場合、企業価値は約624万円であるということが分かりました。

収益還元法でA社の企業価値を算出するためのワークシートをエクセルファイル形式でダウンロードできます。エクセルで企業価値評価を実践したい場合の基礎としてご活用ください。

収益還元法基礎.xls
(エクセルファイルのサポートは一切行いませんので、ご了承ください。)

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