ご存知のとおり、ファンダメンタル投資家にとって必須アイテムである会社四季報(もしくは会社情報)は、年に4冊(新春、春、夏、秋)出ます。そして、それに対応してCD-ROM版も出ます。
新春号:12月、春号:3月、夏号:6月、秋号:9月
ファンダメンタル投資家であれば、紙バージョンの会社四季報(もしくは会社情報)くらいは全て揃えておきたいところですが、CD−ROM版となると毎号買い揃えるのは高すぎると思う方もいるかと思います。
そこで、全てを買い揃えるのは大変だという人のために、これらの4冊のうちどれが重要かについて、私個人の考えを述べたいと思います。(あくまでも、私個人がそう思うだけですので、利用方法よっては違う順番である可能性があるのは言うまでもありません。)
私の場合ですが、「夏号→新春号→春号→秋号」の順であると考えています。
*夏号
夏号が一番重要だと思う理由は単純で、3月に本決算を行う企業が圧倒的に多いからです。3月に本決算を行う企業の決算データは遅くても5月末までには出揃います。そして、夏号は5月末までに把握しているデータを基に作成されます。
したがって、夏号の情報は、「直近本決算の実績値」と「当初の来期見通し」について最新の情報が多いのです。そして、CD−ROM版でスクリーニングを行う場合も、そのような最新の本決算実績値のデータ(貸借対照表と損益計算書)を利用できる企業が多いという嬉しさがあります。
*新春号
次に新春号です。これも理由は単純で、3月に本決算を行う企業が多く、3月に本決算を行う企業の中間決算が9月だからです。新春号では、そうした企業の中間決算時点に関する最新の情報が得られます。
季節要因が激しい企業については別途検討しなければならない問題はありますが、特に損益計算書関連で過去において
「中間決算の実績×2=本決算の予測値」
という傾向が概ね認められる企業であれば、中間決算の状況から通期の業績の進捗状況を確認することが出来ますので、新春号は夏号に続いて重要であると考えます。
*春号、秋号
春号と秋号のどちらが利用価値が高いかについては微妙ですが、私はとりあえず春号を高い利用価値であるとしておきます。これは、3月に本決算を行う決算の業績の予測値が概ね固まってきているということに起因します。
3月に本決算を行う企業で、四季報における通期の見通しが保守的(楽観的)であり、どう考えても実績は通期よりも上回る(下回る)という判断が出来る企業もあります。そうした企業について「サプライズ投資」を行うという利用法もあります。
あと、上場企業に関しては、3月本決算企業に次いで12月本決算の企業が多いという点も挙げたいと思います。12月に本決算を行う企業については、春号で最新の本決算実績値を確認することが出来ます。
以上のことから、全ての号を買い揃える余裕がなければ、最低限、夏号だけは買うことをおススメします。
私は、投資において「将来の予想」よりも「足元の実績値」をまず確認するタイプですので、直近決算の過去の実績値をいち早く確認できることを重視しています。
実績値を確認して「過去において事業がうまくいっていること」や「足元の財務状況が健全であること」や「今のファンダメンタルから見て割安であること」を見ていますので、上記のような形で利用価値ランキングを作成しましたが、利用方法によってはランキングは変わると思います。